高野研一「カリスマ経営者の名著を読む」(日経文庫)を読みました。
自給自足に憧れている私が、何でこんな本を読んだんでしょうかね。
自分でもよく分かりません。以前購入して、たまたま家にあったからくらいの理由です。
井深大、本田宗一郎、稲盛和夫、松下幸之助、柳井正、坂根正弘、デービット・パッカード、サム・ウォルトン、リチャード・ブランソン、カルロス・ゴーンの著書のポイントが解説された本でした。
私は松下幸之助さんが一番好きですね。優しさが伝わってくる。経営者たる者、優しいだけではダメで、会社を守るためには、ときには非情な決断を下さなければならないし、常に数字も意識しなければならないのは理解できます。
でも、私は優しい経営者のもとで働きたい。(勿論、自給自足ができるようになれば、一秒でも早く仕事辞めたいですが、こんなこと言っていたら松下幸之助さんに怒られますね、松下氏によれば、「自分の仕事は自分のものであって、同時に自分のものではないのである。世の中にやらせてもらっている世の中の仕事なのである。」とのことですから、私の理想は世の中の仕事を放棄することになってしまいますからね・・・。)
稲盛氏も一見柔和な印象を受けますが、結構厳しい人っぽい雰囲気が出てます。嫌いではありませんが、稲盛さんの下で働くのは辛そう。
もっと辛そうなのはユニクロの柳井氏。凄く厳しそう。本書でも体育会系みたいに書かれている部分もあるくらいですからね。私は絶対行きたくない。
私も人の役に立ちたい、会社に貢献したいという気持ちはあります。
多分、平均よりはそういう気持ちが大きいような自覚があります。それなのに、なぜ自給自足的な暮らしに憧れるんでしょうね。
おそらく、自分が自給自足的な生活を実践できれば、病みながらも必死で働いている人たちに対して、「大丈夫だよ。自給自足的な生活だってあるんだよ。自分が生きたいように生きてもいいじゃないか。」という励ましのメッセージを送ることができ、それが今の仕事を継続する以上の社会貢献に繋がると内心考えているからではないかと思います。←随分と自分に都合のいい分析・解釈ですが、結構本音です(笑)
毎年、万単位で自殺者が出る社会って何かがおかしいんだと思います。私なりの分析では、大自然とのふれあいが足りていないからそうなるんだと思います。人間だって動物。人工物に囲まれているより、大自然に囲まれている方が幸せなのではないでしょうか。
と、今日は少々長くなってしまいました。
最近の読者は2,3分で読める記事でないと読んでくれないという噂もあるので、そろそろ筆を擱くことにします。
長文を読んでいただき、ありがとうございました。