読書。完全版無税入門

只野範男「完全版 無税入門」(飛鳥新社)を読みました。

 

結論から言うと真似するのは難しいということ。

 

方法は至ってシンプルで、副業で事業所得が赤字になれば、損益通算によって課税所得がゼロになり、所得税の還付を受けられるとともに住民税も非課税になるという話。

 

何が難しいのかというと、本書でも繰り返し言及されているように、副業の収入を「事業所得」と認めてもらうこと。通常は「雑所得」になることが多いので、それだと損益通算されないため副業が赤字でも無税にならないわけです。

 

事業所得と認めてもらうには、①継続性、②ある程度の収益性が必要だと。因みに著者はイラストレーターで年間50万(経費100万)で事業所得として申告していたそうです。生計を維持できないレベルでも事業所得で通ってしまうケースはあると。

 

ただし、これは税務署の「お目溢し」に過ぎなかったのでは?との意見もあるようです。

 

私は節税なんて「ふるさと納税」する程度で、他は何もしていませんが、本書を読んで少し節税に興味が出てきました。

 

納税は国民の義務ですから、納めるべきものはしっかり納めなければなりませんが、払わなくていいなら払いたくないのが普通ですよね。

 

副業に興味のある方は、一度本書を読んでみてはいかがでしょうか。