磯田道史「徳川家康 弱者の戦略」（文春新書）を読みました。さすが、磯田先生。面白い本でした。
徳川家康の祖先は時宗の僧侶だったとか、歌い踊って法悦に至る時宗僧は、現代だとアイドルやミュージシャン的な存在だったとか。
ところで、徳川家康って、もともとは弱小勢力に過ぎなかったんですよね。今川、武田、織田に囲まれていつ潰されても不思議ではない状況。そこを信長にこき使われながらも孤立を避けつつ、敵の武田から積極的に学ぶことで生き抜いた。最終的には天下分け目の合戦に勝利して江戸幕府を開いてしまうんですから、凄い！
秀吉に殺されそうになって絶体絶命かと思われたときも、大地震が起きて命拾い。運まで味方にしたわけですね。
現代でも生きるのは大変ですが、戦国時代の比じゃないですね。現代に生まれて良かった（笑）
